キャリア徒然日記

キャリアを中心とした人材マネジメントについて思いつくままに綴っています。

全ての社長は頭の中に人材マネジメント戦略を持っている

最近手掛けた仕事があります。それは数年来の友人で、一緒に海外旅行も何度か行ったことのある中小企業(といっても社員数は200名超)の社長さんと沖縄で4泊5日の合宿を張り、延べ時間30時間を超える会話をしてきました。その目的は、「店長のリーダーシップ研修の策定」です。それを開発したいと願う思いや現状の会社のことを良く知ってもらい、それらを研修に落とし込んでほしいということで、今回の合宿と相成りました。

実は彼とは数年前に一緒に行った海外旅行で、ビーチでのんびりしながら色々な話をしました。さすがに経営者ともなると全く身にならない話は一部で、多くは人生や仕事、会社に繋がる話題でした。自分の話も彼に刺激を与えたようで、「どこかで泊りがけで出かけて自分の話を引き出し、本にまとめてほしい」と冗談めいた話も頂いていました。今回は本にまとめる話はないのですが、泊りがけでとにかく話す、という企画が図らずも5年ぶりに実現することになりました。

話す場所は、喫茶店、ホテルロビー、朝食会場(昼まで居座れました)、海辺の散歩、居酒屋、と発想をマンネリ化させないという意味で場所を転々と変えていました。

話した内容はもちろん明かすことは出来ませんが、彼の会社のことを中心に人間観、自己認知を中心とした心理学、旅行、歴史、哲学的内容(例:自由とは、直感、人生を賭ける覚悟)、本田宗一郎のことなど、語り尽くせないほどに多様な分野に亘りました。

 

前職でも企業内大学の責任者として数多くの研修を策定・実施してきましたが、実は研修をただの学びの場ではなく、実践にも応用して受講生の行動変革を強力に推進する研修を策定するためには、実は経営者の頭の中から人材に関する大量の情報を引っ張り出し、それらを整理・構造化して人材マネジメントや各種施策に関連付け、教育制度の一部としての各種研修に落とし込まなければなりません。しかし、研修を請け負う会社でもそこまでのことは殆どやっていないでしょう。

何故なら、研修会社もクライアントもそのような世界観の中でリーダー研修を捉えることが出来ていないからです。あるいは、気付いたとしてもそれを実現できるだけの能力がないからです。

もう一つの理由として、このプロセスを実施しようとすると能力の他にも膨大な時間がかかり、プロフェッショナルのコストを考えると非常に費用が高くなるからです。このような方法は大手のコンサルティングファームでは行っていますが、恐らく300~500万円は余裕でかかるでしょう。

ただ、この一連の作業を「リーダー研修策定」だけで捉えると確かに高額になりますが、「人材マネジメント戦略の立案とその実行を支援する方策としての研修策定」と捉えると決して高くはないと思います。仮にお金の問題をクリアしたとしても、発注者側の最大の問題は、その成果物の質が本当に何百万という投資に見合うのかがほぼ分からないことだと思います。

 

私はまだ会社を立ち上げたばかりで、世の中やクライアントに対して価値をほとんど提供していません。なので、会社名である「POBインテグラル株式会社」も代表である私「保良健治(やすらけんじ)」も全くの無名です。

自分も中小企業の社長であり、そのような立場で言わせてもらえば、「自社ブランドは社長である自分自身」です。今回の仕事のパートナーである社長がおっしゃっていました。「これまで、多くの優れたアイデアや能力を持った人にあってきたが、殆どの人は組織化が出来ずに消えてしまった。」と。この言葉は非常に重いです。中小企業にとっては、会社=社長です。彼と話してそれが本当に良く分かりました。すなわち、組織化とは、社長の個性や強みを戦略、制度、組織、従業員に落とし込み、それらを拡大していくということになります。そのようなことは大半のことは考えたことも試したこともないでしょう。だから創業して会社を大きくしていくことは難しいのです。

 

話を戻します。
今回研修を作るために4泊5日の合宿で社長さんの話を聞けたことは、これまでのサラリーマン生活でも体験したことのない体験で最高に楽しかったです。だからこそ非常に多くの濃密な情報を得ることが出来て、それを研修にも落とし込める大枠はイメージ出来ました。
そして、頂いた情報をもとに数多くの提案をする予定ですし、これらの実績を今後作成するHPにも記載していければと思っています。

 

クライアントの会社の成長を支援する質の高いサービスを誠意を持って提供し、そのようなワクワクして楽しい仕事で報酬を得る、残りの人生を賭けるに値する目的を持った旅がようやく始まりました。