キャリア徒然日記

キャリアを中心とした人材マネジメントについて思いつくままに綴っています。

「こんなに油の抜けた人を見たのは初めてだ」と友人の女性に言われてしまいました

今日は軽めの話題を。

先日、友人宅でいつも遊んでもらっている男女混合の忘年会がありました。

このグループは、ビジネスクールの同期がベースなのですが、見事に男女独身!50も視野に入ってきた独り身ですと、信頼できる仲間づくりがとても大切なのですよ。ということで、僕も含めたこの4名は、一緒に海外に行ったり定期的に飲み会をやっています。

 

そこで鍋をつつきながらお酒が進んでくると、普段はなかなか出来ない、一歩踏み込んだ話になります。タイトルの”「こんなに油の抜けた人を見たのは初めてだ」と友人の女性に言われてしまいました”は、その時に繰り出された一撃です。

詳細はあまり聞かなかったのですが、良い意味でも悪い意味でも、って言っていたので両面あるのでしょう。

ただ、僕としてはこの言葉を貰えたのはちょっと嬉しかったりします。

10年前に前職の会社に管理職として転職し、役員目指してギラギラとしながら進んでいましたが、肝心の仕事に対する満足感はちっとも上がりませんでした。頂いている仕事だって、人事企画課長、人事部次長、事業部戦略部長、教育責任者というスペシャル豪華なラインナップ(笑)。転職後すぐに人事制度改訂(なんと導入が1か月後に迫っていたのに詳細設計が出来ていなかった)に着手してきちんと着地させたこと、私を引っ張ってくれた人事部長が退職して実質的な人事責任者になったこと、医薬品開発支援事業の海外企業と提携を実現させたこと、海外留学生採用の責任者としてこれまで取れなかった飛び切り優秀な人材を多く採用したこと、教育責任者として人材開発体系を作成したり、社長が主体的に参加される次世代リーダーシップ研修を開発・運営したり、と第三者的にみれば結構な成果を上げてきたと感じられると思います。

でも、僕はそこに満足感、そして自己肯定感をちっとも感じることがありませんでした。そこに非常に個性的で優秀な上司がいつもいらっしゃったからです。本当は僕がやるべきコンセプト作りや様々なアイデア出しを非常に骨太に出してきて、それに加えて仲間と一緒に成果を上げていくという決意と絶対に良い成果を上げようとする実践力をお持ちでした。そして人間的な器もとても大きいのです。比較する必要はないのですが、どうしても身近にいる優秀な人のことを見てしまいました。

そして、段々と劣等感を抱くようになってしまいました。その原因は、その人を全面的に認められなかったからだと思います。どこかに自分が勝っている部分を見出したいという感情が潜在的にあったのでしょう。

この人に対して持ってしまう変な嫉妬心だけでなく、自分がこれまで嫌だっと思うところを溶かして無くさなければ次の人生は始まらないことを、自分との対話の中で気づいていました。そして、そのような心の奥底に沈んでいる「何か」をつかみ取るのには多くの時間と自分との対話が必要でした。

そして、人との関係性をもっともっと増やして、1つ1つを心地よいものにしなければならないことに思い当たりました。そのためには、前職の上司に抱いていた変なコンプレックス、大企業でのギラギラした出世欲、人との心の距離の遠さ、などを溶かしてなくしたいと思いました。そういう油を洗い流さなければなりません。

ということで、「油の抜けた」と言われたのは、その効果が出てきたことに他ならないわけです。

 

しかし、私は「霞を食って生きる仙人」を目指しているわけではなく、「現実世界で幸せに生きる人間」を目指しており、そのためには動力としての油も必要になります。

次の僕の課題は、「どのような良質な油を入れて人生を加速させるか」なのかも知れません。

 

 

※「霞を食って生きる仙人」も、実は以前友人から言われたことがあります(笑)