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キャリア徒然日記

キャリアを中心とした人材マネジメントについて思いつくままに綴っています。

日本人のキャリアの自立について大切な5つのこと

現代日本は、自分を取り巻く環境が大きく変化しようとしています。

グローバル化の進展

◆IT化(AI、ビックデータ)

◆地球環境の破壊と配慮

少子高齢化と人口減少

◆収入の二極化と差の拡大

まだまだ色々あります。

一言でまとめてしまうと、「不安定で先の読めない社会の到来」と言えるかと思います。マクロ環境の変化は、ミクロである我々一人ひとりにも容赦なく襲ってくるわけですが、一律的なルールや成功法則らしきものがない以上、価値観は多様化していくのが道理であり、自己に対して自律が求められています。

これはキャリアにおいても全く当てはまります。

これまでのビジネスパーソンは会社に所属して組織内でキャリア開発を行っていくことが主流でした。組織主導のキャリアマネジメントが行われる結果、個々人におけるキャリア自立意識はだんだん弱まっていき、気がつくと組織外も含めたキャリア選択など考えられなくなってしまいます。

特にバブル期以前のビジネスパーソンは完全に会社べったりだったところに、雇用における急激な環境変化の波にさらされ、リストラや不本意な異動、60歳以後の再雇用における屈辱的処遇など、会社にとってやりたい放題の場になっていると個人的に感じます。しかし、今さら会社外で生きていく道を探すことはかなり難しいと感じる方も多数いるでしょう。なので、理不尽な会社からの要求を呑まざるを得なくなっているのです。

なお、キャリアの自立を考える際、お金のことも合わせて自立しておかなければならないのですが、こちらも絶望的に欠けている意識・スキルです。家や教育ローンに追われている人に投資概念は残念ながら殆ど持っていません。収入は給与一本やりなのです。当然会社をおいそれとは辞められないですよね。

 

では、キャリアの自立とはどのような状態を指すのでしょうか?ブログ界で大切なテクニックとして伝承されている?、「5つのこと」でまとめました。

1.社会全体や人生全体といった大きな枠組みから自分のライフキャリアを考え、組織にとらわれない将来の方向性を見出している

2.個として完全に自立している

3.社会や人との繋がりが実感できる場所を職場・家族以外に持っている

4.自分の強みを金に変換できる

5.研鑽を積み、成長を楽しんでいる

 

1つひとつ説明します。

 

1.社会全体や人生全体といった大きな枠組みから自分のライフキャリアを考え、組織にとらわれない将来の方向性を見出している

これは先にも述べていた「現組織の枠に枠にとらわれない」ことを当然含みます。繋がるべきは現会社ではなく社会全体です。社会の中で自分は今どこに立っているのか?まずはそこから考えることがスタートです。そして、「仕事」という役割の意味づけを人生全体から考えることも必要です。

キャリア理論として、L・サニー・ハンセンの考え方が参考になります。彼女は人生を意味ある一つのものに統合するとして、「統合的ライフ・プランニング」を提唱しています。自分の人生を意味のある全体の中に織り込むということが「人生というキルト」を作るためには重要な課題と述べています。

 

2.個として完全に自立している

社会や人と繋がりながら個の存在を十分に意識して生きているかどうかです。これは別に会社勤めであっても出来ることです。個として自立するためには、個人のスキルを磨いたり、お金のこともケアしておく必要があります。

 

3.社会や人との繋がりが実感できる場所を職場・家族以外に持っている

個として完全に自立するからこそ、職場や家族以外にも社会や人との接点を持っておくことは極めて重要なこととなります。

少し話は逸れますが、ここは日本人の持つ特性を良く理解しておく必要があります。日本は古来より家長を主と置き、家族の繋がりは現代社会よりもはるかに濃いものでした。そこには、個と個を結び付ける共同体として存在し、ご近所さんとも長年の付き合いがあり、村や町内会のような繋がりも強固に存在していました。しかし、太平洋戦争後、日本が戦後の復興をひた走る中で会社組織が従来の家族やご近所づきあいに代わる共同体となったのです。会社は社員の一致団結の元、急速に成長して社員に報いてきました。その後バブル崩壊後、「失われた20年」は、会社と社員の関係も大きく変えてきました。その大きな変化の根本的な前提として、既に会社は社員全員を定年まで守り切る役割を放棄しています。すなわち、個人が安心感を感じられる共同体としての役割を果たせないことを意味するわけです。

だから個人はもっと意識して、会社や家族以外での社会や人との繋がりが実感できる場所を開拓しなければならないのです。

残念なことに、ここで私が述べていることは、残念ながらキャリアや人材マネジメントの観点からは殆ど触れられていません。人生を幸せに生きていくためにはとても大切なことなのですがね。

 

4.自分の強みを金に変換できる

これは、私も独立してから急速かつ急激に意識したことなので、偉そうに言える資格はありませんが、自立した生き方にするためにもとても大切なことだと思います。

色々な方法がありますが、一番簡単な証明方法は「転職できるかどうか」です。その他仕事系ですとスキル系を切り売りするようなビジネスや、フリーランスとして登録するサイトなどがありますし、講演して金を稼ぐ、サイトを立ち上げてWebで稼ぐするなどもありです。趣味でも何かを売る、人に教えるなどで金を稼ぐことが可能です。

要は給料以外に稼ぐ手段を持っていますか?持っていない場合はちゃんと意識して生きていますか?

 

5.研鑽を積み、成長を楽しんでいる

私も社会人になってから、大学院に通ったり、英語のスパルタ塾に行ったり、フィリピンに語学留学したり、今はキャリア資格取得のための学校に通うなど、学習についてそれなりの金と時間を投資してきました。そのような話をすると「スゴイ!」とか「自分には出来ない」という反応が多いのですが、私にとって学ぶということは収入を増やす手段であり、知的好奇心を刺激して生きる楽しみを増やすことであり、仲間と出会う場です。学びは人生を豊かにしてくれると断言します。そして、「人はいくつになっても成長できる」という人間観を持つことは、自分にも周囲にもきっと好影響を及ぼすことでしょう。

 

なんかキャリアの自立の状態を書いていたつもりが、自己啓発みたいな内容になってしまいました。